BOW OLFACTION WEEK中に行われる新作香水の国際的コンペ
International Perfumery Contest Mouillette d'Argent
3日ほど前に、BOWの事務局から、エントリーした香水がファイナリストに選ばれたと連絡がありました。
そこには、おめでとうございます。 あなたの香水が選ばれ、次のコンテストに進みます。つきましては、香水500mlを受け取る必要があります。 しかし、税関の問題を避けるために、以下の説明書をよく読んでいただき、、、、と送り方の詳細までもが書かれていました。実は、今回、香水をバルセロナに送った後が大変でした。😅
スペインの税関は、香水の輸入が厳しいと聞いていましたが、これ程までとは知りませんでした。
今回も荷物を送る際に、航空危険物規定に基づき危険品としてインボイスやMSDS、DGなどの書類を作成しましたし、これは展示品であり商業品ではないことも伝えましたので、通常、税関で止められるとはないですが、今回は2週間ほど留められました。他の国では、あまり聞かない話しです。
香水を送るには、写真のように梱包し、必要な書類を作成します。これは結構大変な作業で、梱包から書類作成まで丸一日かかります。😲
つづく
新作香水の国際的コンペティション
International Perfumery Contest Mouillette d'Argent
コンペティションの1次審査では、一般部門の香水6本とフリーランス部門の香水6本の計12本が選ばれたようです。この後、2次審査に進み、一般の方による投票と専門家による審議で、6/5日に優勝者2名が決まります。
今回、この応募には、世界26ヵ国、112名の調香師がエントリーしたそうです。
下の写真が、バルセロナへ送ったサンプルです。深緑色をした香水となります。
花まつり/ もも
香水の名前は「花まつり」としました。これは、お釈迦さまの誕生日を祝う仏事となります。日本では、毎年4月8日に、お祝いの行事が行われます。
言い伝えによると、お釈迦さまが生まれた時に龍が現れ、香湯を注ぎ、その産湯で身体を洗ったとされます。
今回、主催者側から、香水にニックネームを付けて欲しいと連絡がありましたので、’’もも’’にしました。
これは、バルセロナへ香水を送った日が、ちょうど、3月3日の桃の節句でしたので、「もも」となりました。笑
*おそらく、このニックネームは、この後、一般の方の投票を容易にするためものだと思います。
前述したように、香水を送ってからも、色々なハプニングがありました。
3/3日に香水を無事に送り出し、ほっとしていたら、その後、荷物がバルセロナ空港の税関で足止めに。
3/10日到着予定だったはずの荷物が、税関で留め置きとなり、結局、送付の締め切り期日の3/15日を過ぎても、税関で、そのままに。笑
荷物の配達状況を調べてみると、そこには荷受人から指示待ちとの記載がありましたので、主催者側が税関に指示をして、荷を引き取らないのだろうかと不思議に思っていました。
もしかしたら、その為に、10mlのサンプルを3本送らせて、その中から必要な本数を抜きとることができるようなシステムがあるのかもしれません。色々な事情があるようです。
結局、税関から荷物が動きだしたのが、締め切り期日から1週間過ぎた22日でしたので、今回は、審査に間に合わなかったと、あきらめていたところ、1週間ほど前に事務局から連絡があり、香水の名前とニックネームを再度確認したいとのこと???
この時、初めて、送った香水が審査されたことを知りました。
今回の話しは、会社のパソコンに偶然に届いた、一通のメールからはじまり、Violet → 香水創り → 税関まで、道中、色々ありましたが、最後はファイナリストに選ばれて良かったです。
次のステージに進むため、サンプルを送る準備を始めます。
イベント期間中に色々なオンラインセミナーもあるようですので、ご興味のある方は、是非、参加されてみて下さい。
また、このコンペは、個人の調香師の方でもエントリーできますので、こちらも参加されてみてください。
シークワサー花 沖縄
今後、日本人が培ってきた伝統文化や技術の根底ある日本人の考え方や価値観を、こうした物に乗せて世界へ発信していく時期に入ったように感じています。
世界が、日本の背景にあるものを必要とし、今後、益々、日本が注目されていく時代であると思います。
今回は、是非、バルセロナへ行き、授賞式やイベントに参加したかったのですが、今のところ、日本もスペインも入出国が難しいそうです。ありがとうございました。
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