ハマナス花・自然の調和

こんにちは。こちらは暑い日が続いています。この時期、札幌で、こんなに気温が高くなるのは珍しいです。

急に暖かくなったせいか、ハマナスの蕾が一斉に膨らみだしました。

来週くらいから、本格的にハマナスの花が咲き出しそうです。

先日、千葉で、バラの専門家と話しましたが、バラは、消毒や殺虫剤をしないと絶対に良いものが出来ないと言っておられました。

この方は、良いバラを育てるには、いつ剪定し、何を撒き、堆肥を施し、こういう症状がでたら何を塗布し、こんな害虫が来たら、こういう薬剤を撒くと、全てマニュアルで決まっていると言っていました。

畑では消毒薬や殺虫剤などの薬剤は一切使いませんがバラが病気になることはありません。

ハマナスは、元々、北海道に自生してきた野生種ですので、病害虫には強い品種ですが、何もしなくても病気がないです。

これは育つ環境に要因があると思っています。

毛虫は少し出ますが、数がそれ程多くないので、見つけたら、その都度、駆除すれば十分対応できます。

ハマナスの葉を食べる小さな黒色のバッタがいますが、イタドリやヨモギ、ギシギシの葉の方が好きなので、ハマナスの葉はあまり食べられません。

今、畑では、ハマナスの他にダマスクローズやモダンローズなど40種類ほどのバラが育っていますが、病気には罹りません。

おそらく、バラ園と言われる場所では、何かのバランスが崩れているために、このような事が起こっているように思います。

人に見せるためにバラだけを集め、花を多く付けさせるために肥料を与えます。その結果、バランスが崩れるようです。

ここで、バラを育て、感じたことは、病害虫の被害にあうのは、バラ自体が弱っているためだと思っています。

その原因としては、一つは肥料のやり過ぎ、もう一つはバラ以外の植物が、あまりないことが原因であるような気がしています。

畑のバラには、山の腐葉土と化石ミネラルだけを少しあげています。

そして、バラは他の植物と混生して育っています。

下の写真は、ダマスクローズと一緒にフキや笹、タンポポ、ヨモギ、イタドリなどが一緒に育っている写真です。

バラ園と言うよりは、山の中で、バラが育っているといった方が合っているかもしれません。

バラを育て始めた頃、ある有名なバラ園から苗を購入したことがあります。この苗を畑に植えたところ、全ての苗が、うどん粉病と黒点病の病気に罹りました。

この苗を、何の治療もせずに、そのままにして置いたところ、色々な雑草がバラと同じ背丈に育ち、それらを囲み出しました。

それから三週間ほど経った時に、それらの病がすっかり癒されていました。

そして、その病は、他のバラに感染ることはありませんでした。

こんな経験から、バラを育てるには、バランスや環境が大切だと感じるようになりました。

病気をしたら消毒をして、害虫が来たら殺虫剤を撒けば良いというのでは、原因の解決にはならないと思っています。

農園を流れる清流


このバラの話しは、現代の医療と通じるものがあります。

この疾患には、この薬を処方して、症状が良くならないからと薬を追加し、検査数値が高いからと薬を追加していきます。結果、飲む薬が増えていきます。

この山の環境に、解決へのヒントがあるようです。

畑では、植物を通じて、自然を観察し、色々なことを教えてもらっています。

畑に行き、穴を掘り、バラを剪定し、蜂に追い回され、漆にかぶれます。畑の中で、自然を観察することで、多くの気づきがあります。明日もまた、畑に行きます。

ありがとうございました。

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