今週の21、22日と山形県の米沢まで来ていました。
今回は、この地方で育てられてきた「姫ウコギ」について、地元の方々から、色々とお話を伺いました。
山形空港
米沢は、山形空港から、南へ約70km、車で1時間半位の所にあります。
山形空港は快晴で、途中、空港カウンターで教えていただいたラーメン屋さんに寄り道しながら、米沢市までレンタカーで移動しました。
山形県 米沢
この姫ウコギは、この米沢郊外では、至るところに植えられており、空き地では、野生化した姫ウコギが薮のようになっていました。
この米沢では、上杉家が会津から米沢に移った際、上杉景勝の重臣である直江兼続がウコギの苗を持ち込んだのが始まりとされます。
その後、上杉鷹山が、飢饉のための備えとして、庭や垣根に、植えることを奨励したことから、各家庭で、このウコギの栽培が始まったようです。
こうした甲斐あってか、天保4年(1833年)に東北地方で、大飢饉がありましたが、この米沢藩では、一人の餓死者も出なかったと記録に残されています。
ウコギ新芽
ウコギは、この時期に新芽を摘んで、お浸しや天ぷら、胡麻和えなどにして食べますが、この米沢では、あまりに身近すぎる植物らしく、それ程食べないと言っておられました。笑
地元の森林組合でも話しを聞かせてもらいましたが、この米沢では、ウコギを知らない人は居ないが、あまり食べないなあと、ボソッと話さていました。
昔、この森林組合でも、ウコギの苗を販売しようとした事があったようですが、棘が刺さるは、世話が大変だったとかで、ウコギには良い思い出があまりないと笑っていました。
米沢では、空気のような植物らしいです。
今回、お伺いした会社でも、ウコギ茶や朝摘みした新芽を販売していましたが、地元では殆ど売れないと言っておられました。
こんな良いものが不思議です。
今、札幌の畑では、蝦夷ウコギと姫ウコギの2種類が育っています。
下の写真は、畑に植えた姫ウコギです。今回、山形から200株ほどを購入し、畑に移植しました。
畑に移植した姫ウコギ
この写真は、北海道に自生しているエゾウコギを畑に移植したものです。
エゾウコギ
今回、米沢で出会ったヒメウコギは、エゾウコギと少し系統が違う種類のようです。次回は、ウコギの使い方や薬効について書いていきます。
つづく
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