目的のものを、探すプロセスは楽しいです。それは、パズルやゲームが完成するのと似ています。
簡単すぎても面白くないし、難しすぎると出来るか、出来ないか分かりません。また、完成までに何年も掛かる事もあります。
タラの花/ 札内川上流
今回は、北海道に自生するトウキを探すという目的でしたので、このプロセスを例に取り、少し話をしたいと思います。
先ず、探すものは、トウキ(当帰)ですので、その画像や生育環境などの情報を集めます。
素晴らしい花香です
次に、地形や地質の情報を調べます。最近は、Google earthがありますので、林道や川、高低差などの情報が、かなりの精度で得られます。
必要ならばピンポイントでの画像も得られます。
地質に関しては、色々な文献が出ていますので、一つ一つを調べていきます。
そして、この集めた情報を目的に合うように整理し、予想を立てます。ここ迄は、家に居ながらできる作業です。
ホソバトウキとアゲハの幼虫
そして実際に現地に赴き、地形や日当たり、水の流れ、植生などの情報から、元の情報に修正・変更を加えます。
あとは経験とカン、行動のみです。
ホソバトウキ
最後に大切なことが危機管理です。北海道の薬草採取は、ヒグマやハチ、落石、滑落などの危険が多くありますので、その準備と心構えが必要です。
事故があると迷惑がかかりますので、細心の注意が必要です。
欲しいものを見つける過程は、とても楽しいものです。こういった手順は植物を探すだけでなく、何にでも応用ができますので、是非、皆さんも欲しい物を探してみて下さい。
目標を立て、情報を集め、整理をし、予想を立て、行動し、そして結果を得ます。とても楽しい作業です。ありがとうございました。
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