新しい空間②

今回、壁に使用した塗料は、珪藻土や貝化石、ホタテ貝殻、石英斑岩等を主体とした鉱物基材にバラやラベンダーの細胞水、精油を加え練り込んだものを調整しました。前回、書き忘れましたので、付け加えておきます。

壁用塗料


フローリングを貼る際に一番苦労したのが、OA機器の配線でした。床を貼った後に、この配線が足らない、場所が違うと言われても無垢材は簡単に剥がせませんので、事前に配線の種類とそれを出す位置を詳細に打ち合わせしました。

床下の垂木の高さが4.5cmでしたので、その空間に配線を納めなければなりませんが、何種類もの配線となると結構な量になりますので、これを床下に収めるのにも手間と時間がかかりました。

金曜日、夜20時


この20時の時点で、手の酷使と擦り傷、切り傷、打ち傷で、 iPhoneの指紋認証ができなくなりました。笑 

本物の職人さんは凄いです。最小限のエネルギーで最大の働きをします。自然界と同じです。私の手は、たった3日で使い物にならなくなりました。

無垢材を貼った後にワックス塗りが必要となります。このワックスはホホバオイルとミツロウ、精油、タンポポの花から抽出した色素などを加えて調整していきました。ワックスを塗っている時は痛めた手が随分癒されました。

床用ワックス


今回は、壁の塗料と床のワックスを中心にして空間調整ができるよう試みました。鉱物と植物から得られた材料を使って空気を微振動させ、居心地が良い空間が出来ればと考えました。

今までに壁の塗料を作ったことが何回かあるのですが、今回の植物細胞水を使用したものが一番良い感じです。

 

土曜日、午後12時半 ワックスを塗り終えたフロアー


ものを作るということは、とても楽しい作業です。作りたい物をイメージをし、必要な情報、材料を集め、そのものを作り上げていく過程に楽しみがあります。イメージが出来れば、必ずそのものは作れます。

土曜日19時半


どんなものを、どのレベルで作るかを最初に決めると、それに合わせた、情報や材料、人が集まります。一人でできない部分は人に来てもらえれば良いですし、売っていないものや、作りたい物の基準に合わないものは自分で作れば良いです。香水を作るのも床を貼るのも全く同じ作業です。

3日間という限られた時間の中で、これだけのものが作れたのは、優秀なスタッフとチームワークのお陰だと思っています。嬉しいです。

残った床用のワックスを手に擦り込み、指紋も戻りました。ありがとうございました。

使用材料 

●垂木 4.5×4.5×3650 -72本

●パイン無垢材 3950×11.5 ×15-120枚

●壁用塗料 40KG 

●集成材 1820 × 910× 11- 30枚

●両面テープ 100m

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