先週の日曜日から、東京・八丁堀へきておりました。こちらはコートがいらないくらい暖かったです。
今回は、航空危険物取扱者という国際資格を取るために航空貨物協会主催のセミナーに参加していました。これは危険物を航空便に乗せるための資格です。
電話帳のような教科書です。
3日間の講座受講後に試験を受け、その後の試験で100点中、80点を取ると、航空危険貨物取扱者のディプロマが貰えます。
はじめは、簡単な試験かとタカをくくっていましたら、本当、大変な勉強でした。先ず、初日教室に着くと、机の上に置いてあった教科書が電話帳くらいの厚さがあってびっくりさせられました。
授業自体は、日本で行われますが、その内容は、英語と数字と記号と化学物質名、そして、その法規だけです。世界共通ですので、書類は全て英語と数字と化学名なのは、当たり前と言ば当たり前ですが。
当初、授業が終わったら、美味しいお店でもあちこち行きながら、試験に合格できればと思っていましたが、とんでもない話でした。
わざわざ札幌から東京まで来ましたので、やらない訳にはいかず、結局、朝から晩までずっと勉強し通しでした。こんなに勉強したのは、薬剤師の国家試験依頼です。
これが本当に、朝から晩までで、学校の授業は朝の9時半に始まり5時半に終わります。それが終わるとホテルに戻り復習です。帰りの道中に夕御飯をとり、シャワーを浴びて、19時くらいから勉強をはじめます。夜中の3時くらいまで続きをして、しばらくの間寝ます。朝6時半に起き、シャワーを浴び、再び直ぐに勉強に取り掛かります。授業中、眠くなると困りますので、この期間は朝、昼、飯抜きにしました。アラブのラマダンのようです。
文字を見過ぎて目がおかしくなりました。笑
上の写真は喫茶店の『弥生』です。風情のあるお店で、美味しい珈琲でした。僅か3、4日の間でしたが、お世話になりました。ありがとうございます。
喫茶店の女将さんとも仲良くなりまして、お店をはじめて、来月で20年になるそうです。朝7時から夜19時までの営業です。
この資格をとりに来た理由は、以前から、香水を卸して欲しいとか、販売して欲しいとかという海外からの問い合わせを随分頂いていましたが、何しろ香水を送れないものですから、その対応にほとほと困っていました。
メールや問い合わせが来ると、先ずはじめに、私たちの会社では品質を維持するために、大量生産はしないとコンセプトは伝えるのですが、この大量の基準がそもそも違うため、10万本が基準の人には1000本はとても少ない量です。海外は驚く事ばかりです。
ドイツやイタリア、ウクライナ、ロシア、スイス、フランス、インド、ドバイ、アメリカなど世界中からメールが届きます。当然、その返事も英語ですので、こうして日本語でメールを書いていると、とてもホットします。
そんなこともあって、来月はスイスのChurという街に、香水の件で五日間ほど行くことになりました。折角のスイスですので、もう少しゆっくりしたいですが、直ぐに戻らなければなりません。
9.11のテロ以降、香水は危険品に分類され航空搭載ができなくなりました。現在は、引火点やアルコール濃度の関係で、クラス3の危険品に分類されます。
もし海外に航空便で発送したいなら、梱包の仕方やラベルの種類や貼り方、そしてその関係書類の作成が必要となります。それには、色々な規則がありますので、今回は、その約束事を学んで来ました。
世界の人と繋がっていくのは、嬉しいことです。今まで、知らなかった人と''香り”を通じて知り合い、新しい関係が始まりまるのは素晴らしいでことです。一度のみの方もおられますし、これが縁でわざわざ日本まで来てくれる方もいます。この中には、これから一緒に何かする方も居られるでしょう。
本当にしたい事は、香水を売ることではなくて、こういった人たちとネットワーク作ることなのですが、なかなかそういう訳にも行かなくなってきました。
物を売っていながら、物を売ることをしないのは、おそらく海外の方々には理解ができないと思います。そんな理由もあって、これから少し香水を売っていこうと思っております。また、報告いたします。
首が少し痛いです。
ありがとうございました。
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