この村に入ると、車の窓から花の香りが入り込み、車内は花の香りが立ちこみました。
この開花時期、村の空間は花の香りで満たされ、”どこでも” その香りが感じられました。
シイクワシャーの花の大きさは、夏ミカンやポンカンと、あまり変わりはありませんが、果実の大きさは、夏ミカンやポンカンと比べると随分と小さいです。(直径3~4cm)
花の大きさが同じなのに、果実の大きが全く違うのは、面白い特徴です。
また、樹木一本一本にも、それぞれの個性があり、花の咲き方、形、香りが少しずつ異なります。
こちらの天気は、月曜日から昨日の午前中まで梅雨時のような小雨が降り続いていましたので、花が摘めるかどうか心配でした。
今朝は、晴れましたが、昨日からの雨のせいか気温も湿度も高く、本当蒸し暑かったです。
昨晩から、この山中に泊まり、二日間かけて花摘みをさせてもらいました。ここは電波も届かない静かな場ですので、日が暮れてしまうと何もすることがありません。
早々と布団に入りましたが、途中、「川のせせらぎの音」と「花の香り」で、何度か目を覚ましました。この夜は心地よく寝ることができました。
昨日は、一日中雨が降っていましたが、午後からは少し雨足が弱まりました。本来、花を採取する時は、花が雨で濡れるのは良くありませんが、沖縄に滞在できる時間が限られていますので、そんな事は言ってられません。
二日間で、約4Kgほどの花を取ることができました。手伝っていただいた方の分を合わせると約8~9Kgほどでしょうか。 花、一つの重さは約0.2g程で、100個で20g、1000個で200gです。笑
初めは、花20Kgと意気込んでいましたが、余りの花の小ささと、花摘みの大変さに、気持ちが萎えました。
花を摘んでいる時に、南フランス*グラースでの、ジャスミンの花摘みを思い出しました。
あの時は、チュニジアからの出稼ぎの方々が、炎天下の中、朝から夕方までジャスミンの花を一つ一つ丁寧に摘んでいました。その期間は、ちょうどラマダンでしたので、日の出から日の入りまでの間、飲まず食わずで、花摘みをしていました。
「ジャスミン花」
花摘みは、本当、地道な作業です。花が小さければ小さいほど、摘む人の性格がハッキリと現れます。
今回は、地元の人にも手伝っていただきましたが、この方は、木の下にシートを引き、木を揺すり落ちてきた花を集めていました。
この方法も試してみましたが、いまひとつ香りが良くありません。やはり、木から花を一つ一つ取る方法が良いようです。
しかし、この方法では、誰も継続してできませんので、この地域の方ができる簡易な方法を提案しなければなりません。
私は、花を摘んでいる間、どうやったら、この花を一度に全部摘めるのか、ずっ~と考えながら花を摘んでいました。どうやっても一度に全部、摘めるわけないのですが。 笑
「古宇利島」
今日、こちらは快晴で、風が心地よいてす。
札幌に戻り、花を蒸留してみます。楽しみです。
ありがとうございました
つづく
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