昨日の夕方に北海道産のハマボウフウが40kgほど届きました。
あまりの量の多さにどこから手をつけて良いのか分からず、立ちすくんでいましたが、とりあえず蒸留器にどんどん入れて蒸留をはじめました。
北海道でハマボウフウと言うと、海岸の砂浜に生えるポピュラーな山菜で、酢味噌あえや天婦羅、おひたしにして良く食べられます。
ハマボウフウの根は漢方薬の原料としても利用され、漢方では「北沙参」と呼ばれます。
生薬である「防風」の代用品として利用され、解熱、鎮痛、発汗、去痰、鎮咳薬などに用いられます。また、身体を温める効果に優れることから婦人病の薬としても人気があります。
セリ科の植物は薬効のあるものが多く、ハマボウフウの他、トウキやセンキュウ、ミツバ、パセリ、アシタバ、フキなどもセリ科に属し、芳香も良く似ています。
◯ハマボウフウ 浜防風
科名 セリ科
ラテン名 Glehnia littoralis
日本全国の海岸の砂地に自生する多年草。山菜として利用される他、漢方薬の原料としても使用される。
ハマボウフウ葉
ハマボウフウ根茎
蒸留がやっと終わりました。ハマボウフウの細胞水とその乾燥品、そして根がありましたので、アルコールで抽出しました。
ハマボウフウ細胞水
ハマボウフウ葉、根茎乾燥品
根茎のアルコール漬け
葉の乾燥品は塩と混ぜてハーブソルトにして、生体水は化粧水でも作って見ようかと思っています。昨日、生体水を飲んだ後に食欲がでて、とても体調が良くなりました。
屠蘇散(おとそ):お屠蘇とは一年間の邪気を払い長寿を願って正月に呑む縁起物のお酒です。
このお屠蘇には、防風が入っています。その他に白朮(びゃくじゅつ)や桔梗(ききょう)、山椒(さんしょう)、桂皮(けいひ)、大黄(だいおう)などからなっています。
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