もし、このクマザサを切らずにこのままにしたなら、クマザサは、この後、どのくらいの時間、この場で芽を出したり、枯れたりを繰り返すのだろうか。
クマザサの森
クマザサを切った後の土は、ふかふかで柔らかく、香りも良く、そこは歩いていても気持ちが良いです。
森は、クマザサを育てる事で、山の表面をカバーし乾燥を防ぎ、土を肥えたものに変えます。そして、この土が森を育て循環に貢献します。
クマザサを刈った後の森
このクマザサの仕事が終わるには、何年くらいの時間が必要なのでしょうか。100年か、500年か、1000年か・・・・
それは、私たちの時間とは異なります。
もし大学で、この研究をするなら、学生時代から全ての時間を費やしたとしても、その期間は50年ほどしかありません。これでは研究論文一つ書けません。
研究論文が書けないとなると、大学には残れませんので、誰もこのような研究をしません。
紫(ムラサキ)の新芽 / 2年目
このクマザサを切って、森の時間を変えたものが、この試験となります。
クマザサを切って良かったのか、どうかは分かりませんが、クマザサを切り、今まで光の当たらなかった場所に光を当てて、その場所がどう変化するかを調べています。
細葉当帰
当帰や紫は、種子を撒いたり、苗を植えたりと外から人工的に持ってきたものですが、ヒトリシズカやワラビは、初めからここにあったもので、クマザサを切った後に芽を出しはじめたものです。
いつから、ここにいたのだろうか。
この後の経過を見ていきたいと思います。
ありがとうございました。
0コメント