コロナウイルス後⑥

前回は、免疫をどのように高めるかを書きましたが、今回は、「① 風邪を引きそうな時」、「② 風邪を引いてしまった時」に分けて、薬の使い方やその対処法を書いてみます。

皆さんも、背中がゾクゾクしたり、首の辺りがスウスウしたりという風邪を引きそうだなと感じたことがあると思います。


おかしいなと感じた時に、直ぐに対処すれば大事にいたりません。その殆は、薬を1回飲むだけで治ってしまいます。


これはインフルエンザでもコロナウイルスでも、その対処法は全く同じですので、今回、紹介する方法を上手く取り入れてみてください。

対処 「① 風邪を引きそうな時」 

背中がゾクゾクしたり、首の辺りがスウスウしたり、喉が痛かったり、風邪を引きそうだなと感じた時には、「葛根湯」、「麻黄湯」、「桂枝湯」、「荊防敗毒散」などの漢方薬が有効です。


◉脇の下に自然発汗があり、悪寒、 発熱がある時には「桂枝湯」


◉脇の下に自然 発汗がなく悪寒、発熱、咳、鼻づまり などの症状がある時には「麻黄湯」


◉その中間くらいの症状には、「葛根湯」がよいです。どちらか分からなければ、葛根湯を飲まれるとよいです。


◉喉に痛みがある時は、「荊防敗毒散」を嗽をしながら飲まれるとよいです。私の場合、これにプロポリススプレーを使います。


この4種類の漢方薬とプロポリススプレーを準備しておければ、コロナでもインフルエンザでも対応できると思います。


今年の冬は、「麻黄湯」と「桂枝湯」、「プロポリススプレー」の3種類にお世話になりました。

漢方薬の選定と共に大切なのが、飲むタイミングとお湯の温度です。 背中がゾクゾクとしたり、引いたなと感じたら直ぐに、漢方薬に熱湯を注ぎ、熱いうちに飲むことです。財布かバックに、薬をいれておくと便利です。


これで身体が温まり、一汗、でれば大事に至りません。漢方を飲んでも、まだ、身体が温まらない場合には、もう一杯、熱湯のみを飲みます。ダウンやセーターを一枚着て飲まれると、より効果的です。 

また、スポーツ選手が、漢方薬を使う場合には、生薬の「麻黄」が入っているとドーピング検査で引っかかりますので注意が必要です。故えに、「麻黄湯」や「葛根湯」が使えません。


同様に、「麻黄」にアレルギーがある方や、体質的に合わない方も使えませんので、この場合には、「桂枝湯」、「桂枝加葛根湯」、「荊防敗毒散」などで対応するとよいです。

対処法 「② 風邪を引いてしまった時 」

熱や咳の症状がでての2〜3日がとても大切な期間となります。この2〜3日で、快方に向かえば大丈夫ですので、栄養をとり、布団にくるまって寝ていることが大事です。


布団に入れば体温が上がりますので、免疫も上がります。これに加えて、先程、紹介した漢方薬を飲み、症状が治るのを待ちます。すべきことは、これだけです。

この際に、熱が37.5〜38°くらいなら、解熱剤を使わないことです。身体は、免疫を上げるために熱を出しますので、解熱剤により熱を下げてしまうと、結果、免疫を下げてしまうことになります。


この時、1番してはいけないことは、解熱剤で熱を下げて、会社や学校に行くことです。


ここで症状を拗らせると、肺炎などに移行したりしますので、特に注意が必要です。もし風邪を引いたら、兎に角、布団に包まって、横になって温かくしていることです。

もし、高熱がでて、どうしても解熱剤を使用しなければならない状況ならば、アセトアミノフェン系の解熱剤を使われるとよいです。ナロン、セデスなど


イブプロフェン系の解熱剤は、サイトカインを誘発する危険性が示唆されていますので、注意が必要です。 イブ、ノーシンなど 

お店で、健康相談を受けていますと、痛み止め(鎮痛剤)を使っている方が多いです。特に女性の方は、頭痛や肩凝り、生理痛などによく鎮痛剤を使います。


この鎮痛剤とは、解熱*鎮痛剤ですので、痛みを抑えるのと同時に熱も下げます。熱を下げるということは、免疫が下がることになりますので、鎮痛剤の使い方には注意が必要です。

今回は、①コロナウイルスの感染を防ぐ方法、②免疫を高める方法、③風邪を引きそうな時、④風邪を引いてしまった時の対処方法を書かせていただきました。


是非、無事にお過ごし下さい。ありがとうございました。

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