トウキ自生地調査~積丹半島~

今日は、トウキ(当帰)の自生地調査のために積丹半島まで来ていました。

トウキというと、漢方薬の当帰芍薬散が有名ですが、この生薬は漢方薬の他にも、薬膳料理や薬用酒、薬草風呂、化粧品等に幅広く使われています。

北海道には、このトウキの原種であるホソバトウキやミヤマトウキ、マルバトウキ、ホッカイトウキなどが自生しています。

今回は、このトウキを使った薬用酒(リキュール)を考えています。

この落石に、小さな多肉植物が息づいていました。石が落ちた後に芽生えたのか、石ごと落ちてきたのか分かりませんが、凄い生命力です。思わず頭を撫でてしまいました。

今回、調査しているトウキも、このように石の間から生えています。こんな生命力のある植物が、効果がないわけがありません。

崖に登り、いくつかのトウキを見つけましたが、写真を撮れるような状態ではなかったので、装備をキチンとしてから出直してきます。この植物の調査には、ロック・クライミングの技術も必要です。

エゾニュウ セリ科 シシウド属

エゾニュウ花


週末は、襟裳・日高地方へ調査の範囲を広げますので、また報告いたします。ありがとうございました。

ミヤマトウキ

和名 : 深山当帰

学名:Angelica acutiloba subsp. iwatensis 

科 属 : セリ科 シシウド属

高さ : 20〜50cm

生薬名 : 当帰 根茎部位

トウキは、数ある漢方生薬の中でも、最も良く使用される生薬の一つです。

補血薬というグループに分類され、血の不足した状態に用いられます。身体を温め、血色を良くし、めまい、立ちくらみ、生理不順、月経血の不足、便秘などの症状に総合的に効果があります。女性のための生薬です。

野山に生息する野生種のものは、別名 山人参とも呼ばれ、本当に良く効きます。これは栽培種の比ではありません。

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