トウキ自生地調査~むかわ~

今朝は、少し早起きをして、ホソバトウキの群生地へ向かいました。連休の初日とあってか、早朝にもかかわらず、途中、渋滞していました。

ホソバトウキ


今年から畑で、トウキを育てる計画を立てていますので、いくらかの種が必要です。

ホソバトウキ


現地に着くと、3匹のエゾ鹿が待っていました。ヒグマでなくて良かったです。

エゾ鹿


この場所のホソバトウキは、その殆んどが花を咲かせ終わり、種となっていました。今年は、例年より結実が早いです。

実を付けたホソバトウキ


種の確保には、ちょうど良かったです。

ホソバトウキ新株


ホソバトウキ

和名 : 細葉当帰

学名:Angelica stenoloba ssp. lineariloba

科 属 : セリ科 シシウド属

高さ : 30〜50cm

生薬名 : 当帰 根茎部位

ホソバトウキは、北海道の固有種で、超塩基性岩地で見られるカンラン岩や蛇紋岩地帯で自生します。

カンラン岩と種子


このカンラン岩は水と反応すると蛇紋岩と磁鉄鉱に分かれるため、カンラン岩と蛇紋岩は一緒に存在します。

そして、これらの岩石は、マグネシウム(Mg2SiO4)や鉄(Fe2SiO4)を多く含みますので、このミネラルが、ホソバトウキの生育に大きく関わっているようです。

イブキジャコウ


この場所には、日本産・タイムであるイブキジャコウも群生していますので、この岩石がイブキジャコウの生育にも大きく関わっていると思われます。この香りは、タイムそのものでした。

つづく

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