ハマナスの花・ポリフェノール

ハマナス花から抽出したポリフェノールができ上がりました。ほのかなバラの香りを持つ、桃色の粉末です。

この粉末をアレルギー症状を持っている方や会社のスタッフに配り一週間ほど試していますが、色々と面白い効果があるようです。

写真は、ハマナスのポリフェノールをオリゴ糖に付けたものですので、そのまま舐めるとオリゴ糖の甘みにポリフェノールの渋みが少し混ざった複雑な味ですが、水に溶かすと特有の渋みも消えて、とても飲みやすくなります。

水に溶かしたハマナスポリフェノール


この粉末は、ハマナスから抽出したエキスを再び乾燥していますので、水に簡単に溶けます。

ハマナスチンキ


ハマナスは、日本に自生する野生種のバラで、海外ではジャパニーズローズと呼ばれます。花蕾は漢方の材料として使用され、玫瑰花(まいかいか)と言われます。花の香りは、フローラルな芳香にスパイシーな香りが少し混ります。

イライラを鎮め、気の流れや血流を良くすることから、冷え性や美肌、月経不順に良く効くとされます。

花弁には、ビタミンCが多く含まれるため、アイヌ民族は、この花を水腫(すいしゅ)病に利用しました。このビタミンCは、熱で分解しない特殊なタイプですので、ハーブティーで飲んでも効果があります。

※ 水腫病 とは 壊血病の一種でビタミンC不足より起こる病。

ハマナスの花にはアントシアニン系の色素やタンニン(加水分解型)などのフラボノイド、その他クロモン誘導体やカテキンなどの多種多様のポリフェノールが含まれます。

このポリフェノールとは、フェノール基が鎖状につながったものという意味があり、抗酸化力に優れます。

このハマナスポリフェノールの中には、クロモン誘導体であるオイゲニンという成分が含まれ、これが I型アレルギーに良く効くとされます。このオイゲニンは、スパイスであるクローブにも含まれます。

※I型アレルギー : アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、蕁麻疹

オイゲニン   C11H10O4   206.19 g/mol


このオイゲニンという成分は、ヒト好塩基球からのヒスタミン遊離を0.1%でも0.01%濃度でも、ほぼ100%抑制します。

ハマナスポリフェノール


アレルギー症状

※ IgE抗体が身体に入ってきたダニやホコリ、花粉、食べ物などの抗原に作用し、これが肥満細胞にあるIgEレセプターに結合すると、肥満細胞からヒスタミンやロイコトリエンなどの炎症物質が放出されます。

これがクシャミ、鼻水、痒み、咳などのアレルギー症状を起こす一因となります。

ハマナスの花からポリフェノールへ


ハマナスの効果

抗酸化、抗アレルギー、冷え性、むくみ、美肌、鬱、自律神経調整、腸内環境調整、生理不順、中性脂肪調整、造血作用(貧血防止)、血液循環の促進、高血圧、疲労回復、浄血

バラは、現代の救世主のようです。ありがとうございます。

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