リンゴと祝詞

スイスから戻ると、東北からリンゴが届いていました。この農園で取れるリンゴは、台風が来ても落ちないそうです。

近隣の農家さんのリンゴは、台風がくると、そのほとんが落ちてしまうらしいですが、この農園のリンゴは、何故?か落ちないそうです。

今回は、どうしてリンゴが落ちないのかを調べて欲しいという依頼でした。

早速、このリンゴを減圧蒸留をし、リンゴから細胞水を蒸留-抽出し、その表面張力を調べてみました。

表面張力計


表面張力は計5回測定して、その平均値を取りました。このリンゴの表面張力は67.9mM/mでしたので、50℃のお湯と同じ表面張力でした。

 

50℃のお湯ですと、洗剤が少なくても洗濯物の汚れが良く落ちます。そのくらいのエネルギーです。

この表面張力は、温度が上がると下ります。通常の水では20℃の値が72.8mM/mで、温度が5℃上がると、この値が0.8下がります。これから、逆算すると67.9mM/mは50℃のお湯と同じエネルギーとなります。

リンゴ細胞水の平均的な表面張力は72mM/m前後ですので、リンゴにしては、かなり活性の高い細胞水です。

ハマナス花弁


余談になりますが、今までの植物の中で、この表面張力が一番低かったのがハマナスの花でした。

ハマナス: 北海道に自生する野生のバラ

ハマナスの細胞水は、この値が42〜45mM/mですので、表面張力の値では100℃の熱水よりエネルギーが高い水となります。

100℃熱水の表面張力 58.9mM/m

水も蒸気になりますと、洗剤を使わなくても汚れが落ちますし、蒸気機関車や発電所のタービンも動きます。そのくらいのエネルギーです。

数年前から、畑で栽培したハマナス細胞水から美容液やクリームなどの化粧品を作っておりますが、お店に来られる方は、一度、使用すると分かるようで、あれがまた欲しいと言われます。

この水を使い超音波マッサージをすると、今まで出てこなかった毛穴の汚れがでてきてビックリしたと言っていました。水の活性が高いのだと思います。

昨日、この農園の社長さんと、電話で話しましたが、この農園は地形的にも災害から護られていると言っておられました。

しかし、10年ほど前までは、周辺の農家さんと同じようにリンゴが落ちていたようです。それに困って祝詞をあげるようになってから、リンゴが落ちなくなったようですので、音の振動がリンゴに何らかの作用をしたのではないでしょうか。

祝詞?音の振動

乾燥リンゴ


減圧蒸留をしていて分かったことは、植物中には約80%の水分が含まれています。果実に関しては、その90%以上が水分です。植物から水が抜けていく過程で、植物はバラバラの粉末になっていきます。

このことから、物が形を保持する一つの要素として、水が大切な役割を果たしていることがわかります。この水が、どのような質を持つかで、野菜や果物が美味しかったり、鮮度が保たれたりしているようです。

今回は、祝詞をあげてからリンゴが落ちなくなっと話されていましたので、リンゴ中に含まれる水の表面張力を測定して、その理由を探ってみました。水と音の振動との関係には、何か深い秘密があるのかもしれません。ありがとうございました。

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