ハマボウフウ 妙薬 ③ 最終

前回の記事では、自立神経や体性神経、中枢神経、筋肉そして神経伝達物質の関係について書きました。

これらの単語は、専門でない方には聞きなれないものばかりで、読むのが大変だった事と思います。

現在、病院での治療では骨盤底筋を鍛えたり、筋力補助のためのシールを貼ったり、血圧を下げる薬や膀胱の収縮を抑える薬を飲んだりなど、いくつかの方法が行われています。

今回のケースでは、78歳の女性が、二日の間にハマボウフウの細胞水をおちょこ一杯を三回飲んだところ、20年間続いていた尿漏れが改善されたということでしたので、これは膀胱周りの筋力が強化され症状が改善されたのではなく、膀胱や尿道周りの筋肉を調整している神経が整えられたのではないかと思います。

先ず、尿を溜めたいときには、膀胱をゆるめ尿道を収縮させますが、尿を出したいときには、その逆に膀胱を収縮させ尿道をゆるめます。

そして、これらは中枢神経や末梢神経の働きにより複雑にコントロールされています。 

今回は、これらの情報をもとに、何故尿漏れが改善した可能性を書いてみたいと思います。

*何故?尿漏れが治ったのか。


可能性1

膀胱括約筋を支配している副交感神経(骨盤神経)を抑えることで、膀胱の過度の収縮が抑えられ、尿漏れが改善した。


可能性2

内尿道括約筋を支配している交感神経(骨盤神経)を調整することで、尿道のゆるみが回復した。


可能性3

外尿道括約筋を支配している体性神経(運動神経)を調整して、尿道括約筋の収縮が改善された。


可能性4

自律神経や体性神経を司っている中枢神経が調整され、これらの神経バランスが改善された。


ハマボウフウを飲むことで、どこの部位の神経が調整されたのか、今の段階では、はっきり分かりませんが、飲んだ方の症状が改善されたことは事実です。

ハマボウフウが、バランスを崩した神経を調整し、尿漏れを改善したなら、この植物は、その症状に対して、特定の情報をはじめから持っていたとしか考えられません。自然とは、本当に凄いです。

今回のように、自然界には、まだ知られていない使い方や薬効を持った植物や鉱物がたくさんありますので、少しづつ紹介できればと思っています。

*自分の意志でコントロール出来るものと、出来ないもの

今回は神経について調べ、書いていると不思議な思いにかられました。

私たちは、どうして自分の意志でコントロール出来る神経(運動神経)と自分の意志でコントロール出来ない神経(自立神経)の二つがあるのだろう?

同じ勉強を学生時代にもしていますが、当時は、こんな事は考えたこともなかったです。

自立神経を自分の意志でコントロールできれば、自立神経失調症や鬱や、不眠症などの病気はありませんが、その反対に心臓や肝臓、腎臓などの働きに、いつも気を配ってなければいけませんので、オチオチ寝てもいられません。

また、人生に疲れ、死にたくなったときに、自分の意志で心臓を止めることもできます。

進化の中で、一番効率のよい方法が自動操縦の神経と自分の意志で動かせる神経を分けることだったと思います。

神経とは名の通り、神の経路ですね。

知らない事を知れば知るほど、知らないことが更に分かり、その背景にあるものを感じないわけにはいきません。まさに自然の妙薬です。

長い間ありがとうございました。

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