今週月曜日にサクランボを蒸留して, 細胞水をとりました。
今回, どうしてサクランボを蒸留したかというと, サクランボの細胞水で, サクランボ自体を保存できないかという事でした。
この写真は北海道余市にあるサクランボ農園です。
余市サクランボ
この時期, サクランボのシーズンはほぼ終わりで, 農園の方が”好きなだけ全部持って行って良いよ”と言うことでしたので, 割れていないものを選別し10kgほどいただいてきました。
早速, 会社でその日に取ったサクランボを蒸留して細胞水とし, 直ぐに選別したサクランボをその水で漬け込みました。
これは4日目の写真です。
細胞水に漬け込んだサクランボ
サクランボ自体を保存するにはサクランボ自体の水が一番良いと思いまして, 今回の試験にいたりました。
以前からこのテストを一度したかったのですが, ちょうど良い材料とタイミングが合わなかったため, なかなか出来ないでいました。今回はサクランボでやっと願いが叶いました。テストの結果が楽しみです。
クリスマスシーズンに瓶に入った, サクランボがずらっと並んでいたら, 凄いと思います。
サクランボ品種 水門 南洋
植物からの抽出方法
ハーブや植物から成分を抽出する方法には, 色々な方法があります。
この中で一番身近な方法では, ハーブやお茶を煮出す方法です。
これを少し難しく書くと, ”水を溶媒にして, 水のエネルギーを上げるために温度を高くし, 蓋をして圧力を高め, 一定時間待つ事で, お茶やハーブの有効成分を抽出する”ということになります。
要は, 茶葉を入れ, お湯を沸かし, 蓋を閉め, 一定時間待つということですが。
ここでは量, 水,温度,圧力,時間の要素をコントロールする事で, 美味しいお茶を淹れることが出来ます。これを知り尽くしている人が, 茶人と呼ばれます。
その他に浸透圧を利用する方法があります。
これは塩や糖の濃度差を利用し, 植物からエキスを抽出する方法です。
※野菜を塩漬けにしたり, 氷砂糖で梅を漬けたりなどが, それにあたります。
サクランボのピュウレ 低温 非加熱
今回の保存に関しては, この抽出方法のまったく逆の事をすれば良いので, それに一番適した水がそのもの自体の水ではないかと思います。
サクランボ中の成分を外に出さない水。これは, お腹の中の赤ちゃんを育む羊水のようなものではないでしょうか。
桜の花
サクランボ
科名 バラ科
ラテン名 Cerasus tomentosa
今回は, いくつかのサクランボの瓶に桜の花の生体水を入れました。サクラの花は香り高くサクランボと良く合います。クリスマスシーズンが楽しみです。ありがとうございました。
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