南仏 グラース 続 NO1

これは、前述したGIPの授業でバラ農園に行った時の写真です。

授業の一環でバラ畑に行き、収穫の手伝いや水蒸気蒸留などを見せてもらいました。

このバラは五月にピンク色の花を咲かせることから、フランスでは Rose de Mai (五月のバラ)と呼ばれます。

ラテン名はRosa centifolia L. (ロサ・センティフォーリア)、英名がcabbage rose, Provance rose です。その名は花弁がキャベツ状の重弁もつことから、キャベツローズと呼ばれます。

南フランスでは、このロサ・センティフォーリアの他に、その交雑種であるオリボのローズ(Rose d'Audribeau)、ローズ・ルニエ(Rose Lunier)が香料用として栽培されています。

バラ農園


現在、世界にはバラの品種が約2万種類以上あるといわれますが、その中で香料用のバラとして栽培されているものは、Rosa centifolia(ローザ・センティフォーリア)とRosa damascene (ダマスク ローズ)の二種類です。

収穫したバラ


生産地はモロッコ、エジプト、フランス、ブルガリア、トルコ、イラン、モルドバ、ロシア、中国などがあります。

ローザ・センティフォーリアの主な産地はフランス、モロッコ、ダマスク ローズの主な産地はブルガリア、トルコ、エジプトです。

香りの特徴はフローラルなものから、甘いもの、フレッシュシュなもの、グリーン調なものなどさまざまです。

香料用のバラから取れるオイルは産地、品種、抽出方法などの違いにより、それぞれの香りを持ちます。

バラは水蒸気蒸留で抽出したものをローズ オットー ( Rose otto )と呼び、有機溶媒(ヘキサン、エタノール)で抽出したものをローズ アブソリュート(Rose ab)と呼びます。海外でローズ油と言うと、それは水蒸気蒸留で抽出したオイルの事です。

続く

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