一昨日からマレーシアに来ています。こちらは急にスコールのような雨が降り出したりと気候が少し不安定です。
今回の香りの旅は、マレー半島にある香木のプランテーションを見に来ました。
香木のプランテーション
香木というと、名前の通り、香りのする木という意味があります。日本では、一般には伽羅や沈香、白檀などが香木として分類されますが、日本古来の木である檜やヒバ、杉なども香木に分類されると思います。
その香木の中でも、香道で使用します伽羅や沈香は、その価格も、さまざまなで1グラム5千円位のものから5万円位のものまでと幅広くあります。
この香木には、伽羅(きゃら)・沈香(じんこう)・羅国(らこく)・真南蛮(まなばん)・真那賀(まなか)・寸門陀羅(すもんだら)・佐曽羅(さそら)などがありますが、昔から、この香木を分かりやすくするために「六国(りっこく)」「五味(ごみ)」として分類しました。
六国とは六つの国の意味で、五味とは甘(かん)・酸(さん)・辛(しん)・鹹(かん)・苦(く)の五種類の味を指します。
例えば、香木の寸門陀羅(すもんだら)なら産地はスマトラで、味は酸味となります。
樹液
今年の八月の初めに、この農園のオーナーが北海道まで来てくれて、オイルの抽出や製品の品質管理を手伝ってくれないかていう話でしたので、今回マレーシアまで来ました。
パームヤシのプランテーション
こちらに来て、先ず、驚いたことが、地元の方々が英語で話し合っていたことです。
マレーシアは、昔、イギリスの植民地だったため公用語が英語です。公的書類の作成や学校の授業は全て英語で行われているそうです。
ここまでは、まだ良いのですが、マレー人同士が英語で話しているのには違和感を感じました。
ヨーロッパやアメリカのグローバル企業としては、賃金の安い、英語を話せる国に、工場やオフィスを構えてビジネスをすれば都合がよいと思います。
しかしマレーシアの人たちが、他国の言葉を使い話し合っているのを見ていたら寂しい感じがしました。
日本での英語教育を小学生からとの議論がありますが、中学生からで十分だと思います。子供たちは、先ずはじめに、日本の歴史や神話、日本語を学ぶのが大切です。
つづく
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