お茶を、毎日、淹れていると、だんだんと茶の味がわかるようになります。
お茶にも、日本茶から台湾の高山茶、ハーブティー、紅茶など様々な種類がありますが、場面、場面に合わせたお茶を自在に淹れられるようになると楽しいです。
磁器 波佐見焼
今朝は、緑茶が飲みたかったので、煎茶と玉露を淹れましたが、この時に使う器によっても味が変わります。
磁器と陶器では、陶器の方が雑味や苦味が減ります。これは茶器の表面にある微小な穴がタンニンなどのポリフェノールを吸着するためです。
陶器 常滑焼
その時に飲みたい、飲んで貰いたいお茶を抽出するために、茶葉の種類や量、茶器、水、温度、時間、圧力などの条件を変えていきます。
今朝は、濃いめの旨味が飲みたかったので、茶葉8gに、45℃のお湯65ccで玉露を淹れてみました。
お湯を入れた直後の玉露
じっと、静かに待ちます。
1分後
1分後、茶葉が開いてきました。
1分半後
茶葉が開いて飲み頃です。急須にお茶のエキスを残さないように外へ出し切ります。急須には一滴も残しません。
一煎目 玉露
一煎目は、旨味(アミノ酸味)が強く、お茶というよりは、スープに近い味です。
これがニ煎目となると色も香りも味も変わります。
ニ煎目
このニ煎目は、お湯の温度を5℃ほど上げて、一振りしてから出すと飲みたいお茶となりました。
味、色、香りのバランスが良いです。
出し切った後の茶葉
お茶を淹れてみて分かったことは、実に、奥が深ということでした。かれこれ20年も、お茶を淹れていますが、同じものがはいったことがないです。似たものはできますが。
昔の人が、ただのお茶を、茶道までにした意味がよくわかります。
どうやったら、美味しい茶がはいるのかを追求していくと、茶葉や水、温度、時間、圧力などを求めていかなければなりません。
色々な茶葉や条件を試してみましたが、一つ分かったことは、身体を動かした後のお茶は、格段に美味しいということです。
昔から、職人さん達がお茶を好んだ理由が良くわかります。
これは、茶を美味しくいただくには、茶葉や淹れ方だけでなく、飲む側にもひと工夫が必要です。
ありがとうございました。
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